
あれからもうすぐ一年がたちます。
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金曜日の君へ。
初めて訪れた君の家。
君と暮らすために、おとうさんとおかあさんが作った家。
生きるためにたくさんの機械が必要になった君。
毎日少しずつ、病気が進んでしまう。
世界中の力を合わせても、
どんなに手厚い治療をしても、
それを止めることができない。
残された時間は例えようもないほどに、
大切な時間。
ご両親は病院から何とか退院させたい、
残り少ない時間を、
君のための家で,
一緒に過ごしたいと思ってた。
そんな気持ちが伝わって、
君は、あたたかな君の家へ帰っていった。
本当にほんとうに良かったね。
それからしばらくの時がたち、
初めて訪れた君の家。
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金曜日の君は、
今まで見たことがないくらいに、
とても苦しそうで、
はじめはびっくりしたよ。
でも君に会いに行ったみんなも、
おとうさんもおかあさんも、
いつもと同じでとっても明るくて、
いつのまにか苦しい感じなんかより、
楽しい雰囲気でいっぱいになったね。
機械はもうなくて、
静かな部屋に静かな音楽。
そんな落ちつける部屋の中で読んだ、
たくさん効果音がついているピーターパンの本。
どきどきわくわくで楽しかったね。
読み終わった後、「楽しかった~!」って、
まばたくことさえ大変な仕事の君が、
何とか気持ちを伝えようとして、
きっと一生懸命に、
ほんのわずかにあごを動かして、
しっかりと返事をしようとしたのを、
みんなちゃんと見たよ。
大好きな頭をなでられること。
「なでて~」の声は聞けなかったけれど、
「もういいよ!」って君が言いたくなるくらい、
ずっと、なで続けたね。
今までもいつもあんなに賑やかで、
みんなをいつも楽しくさせて、
君の周りは笑顔でいっぱいだったね。
さよならをする時は、本当はとても淋しかったよ。
何となくもう会えない気がして。
あれから4時間とちょっとで、
本当にさよならだったんだね。
でもあの金曜日があったから、
あったかい気持ちもいっぱい。
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たくさんの人が君を愛していました。
長い間病院にいたけれど、
小さな頃からたくさんの時間を、
ずっと一緒に過ごしたのだから、
君は家族のようなもの。
君の笑顔が見られるから、
みんなが、がんばれました。
もらったたくさんの想いや教わったこと、
いつまでもずっと大事にしていきます。
ありがとう。

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2007年04月16日00:02 旅好き孫悟空
いつまでも忘れないために、改めてここに記します。






